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Profile 丨プロフィール

 名古屋市生まれ。4歳よりピアノを始める。

 小学4年時より少年少女のための合唱団「空」に所属し、たまたまもらったソロパートの気持ちよさに味をしめ、愛知県立明和高等学校音楽科へ進学、クラシック音楽の魅力と厳しさを知る。

卒業後上京し、国立音楽大学音楽学部声楽専攻及び同大学院音楽研究科(ドイツ歌曲専攻)修了。

在学中、大学院音楽研究所主催、J.S. バッハ「ロ短調ミサ曲」プロジェクトへ参加した事をきっかけに、それまでただの厄介インベンションおじさんだったバッハの偉大さを身をもって体感し、以後バロック音楽への興味を膨らませていく。
大学院修了後、小学校の音楽教員を務める傍ら演奏活動に従事し、故・礒山雅氏主導によるJ.S.バッハのカンタータコンサートシリーズをはじめ、サントリーホールでの C. モンテ ヴェルディ「ウリッセの帰還/ポッペアの戴冠」コンサート、宮崎県立芸術劇場開館 20 周年記念公演 G. F. ヘンデル「メサイア」にオーディション選抜メンバーとして出演、他にも W.A. モーツァルト「レクイエム」、J.S. バッハ「ロ短調ミサ曲」に出演するなど、宗教音楽のソリストとして活動を本格化する。
2014年、テノール歌手ゲルト・テュルク氏の推薦によりスイス・バーゼル音楽院スコラ・カントルムへ学内奨学金を得て入学。同学院ではバッハ・ヘンデルを始めとした後期の円熟したバロック音楽はもとより、
古典派・ロマン派の歌曲、オペラを中心とした声楽家に必須となるレパートリーの拡充に加え、中世からバロック時代の音楽を、各時代の様式を踏まえ深く学ぶことにも注力、更に古楽声楽アンサンブルを専門的に学ぶ為の修士課程AVES(Advanced Vocal Ensemble Studies)にも在籍し知識・能力の拡張に努める。

また古楽演奏・研究の専門的機関としての側面をもつ同院の特性から、現地での最新の研究を反映させた実演付きシンポジウム、CD制作等にも演奏家として参加し、その発展に寄与している。

これらの経験を活かし、在学中よりソリストとして欧州各地の演奏会に参加。ソリスト、また福音史家としてバッハ「クリスマス・ オラトリオ」、「マタイ受難曲」、「ロ短調ミサ」、ヘンデル「メサイア」、シュッツ「ヨハネ受難曲」、カイザ ー「ブロッケス受難曲」、「マルコ受難曲」、ハイドン「ネルソン・ミサ」、「ミサ・チェレス ティス」ほか多くの宗教曲演奏に従事する。

加えてFreiburger Barockorchester, La Cetra Barockorchester、Basler Madrigalisten の一員として、数多くの古楽演奏に携わるほか、合唱分野においてもZürcher Singakademieをはじめとしたプロ合唱団の団員として、パーヴォ・ヤルヴィ、ケント・ナガノ、ジョヴァンニ・アントニーニ、アンドレア・マルコンら著名な指揮者と共演、現代音楽の新作初演や著名なオーケストラの主催公演に多数参加する。

 インスブルック国際古楽音楽祭(墺)主催、オペラ「オクターヴィア」でファビウス役を演じ、ヨーローッパオペラデビュー。その後もヨーク古楽祭、ユトレヒト国際音楽祭、ブレーメン音楽祭 (独)に客演するなど活動の幅はスイス国内にとどまらない。

2022年にはDetlev Glanertのオペラ「3つ のナゾナゾ (Die drei Rätsel)」スイス初演に際し絞首台鳥役として出演、バーゼル交響楽団と共演し好評を博す。

 声楽アンサンブルの分野でもVox Luminis、Ensemble Cantissimo、Voces Suaves、 AbChordis Ensembleなど気鋭の団体と共演する他、ルネッサンス時代の作品にも数多く取り組 んでおり、主要メンバーとして活動している Ensemble La Pedrinaの 1st CD “Il pastor fido”は、インターナショナル・クラシカル・アワード(IMCA)2019 にノミネートされヨー ロッパの音楽各誌に取り上げられるなど、国際的に高い評価を得ている。 2021年にはDomus Artis Ensembleとオルガン奏者ヨハネス・ ケラーとの共同企画でM. Rossiのマドリガーレ集 “Madrigali al Tavolino“を発表、その漸進的な 試みから演奏・学術双方の分野から注目を集めている。またBiagio Marini Wettbewerbにて声楽アンサンブルとしては最高位の2位を受賞、活動の更なる拡張が見 込まれている。2024年8月にはポーランドでのコンサートを予定。

2024年3月の完全帰国に先駆け、2023年11月には古楽演奏団体EX・NOVO主催公演「洗礼者ヨハネ」に延臣役として出演、同年12月には急遽代役として北とぴあ国際音楽祭主催「レ・ボレアード」に主役アバリス役として抜擢され、日本でのオペラデビューを飾った。

2024年5月には自身初のリサイタルを開催すると同時に新団体の設立も予定している。


第30回国際古楽コンクール〈山梨〉声楽部門最高位。

声楽を荒井嗣雄、下野昇、福井敬、 ゲルト・テュルク、エヴリン・タブ、ローザ・ドミンゲスの各氏に師事。

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